小児に対する新型コロナウイルスワクチン接種の必要性については、小児科医の間でも意見が分かれるところです。流行の第7波以後、小児の感染者が爆発的に増加し、それに伴い小児の重症例、死亡例が増加しているのは事実です。しかし、小児の感染のほとんどが軽症で、特別の治療を要さずに自然回復するという傾向は変わっていないと思います。私(院長)は、現時点では、小児に対する新型コロナウイルスワクチン接種を積極的には推奨しません。また、新型コロナウイルスワクチンは、他のワクチンと異なり、ワクチンの注文、管理、接種報告の義務など、接種に関する手続きが煩瑣で、事務的な負担が大きいのです。ということで、今のところ、当院での小児に対するワクチン接種の予定はありません。
ただし、今後、小児の重症化率が増加するなど、状況に変化が生じた場合には、あらためて接種を検討いたします。
(いつでも接種再開できるように、接種医療機関としての登録はしてあります。)(1月16日)