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けいれん(ひきつけ)

けいれんとはどんな状態か?

 体の一部、あるいは全身の筋肉が自分の意志によらずに硬直したり、ガクガクと律動的に収縮したりする状態がけいれんです。「ひきつけ」というのは表現を和らげた言い方ですが、全身けいれんのことに他なりません。けいれんの原因は様々で、意識が保たれたまま体の一部だけがけいれんする場合もありますが、全身性のけいれんでは意識も無くなるのが普通です。

 典型的な全身けいれんでは、眼球が上転したり、目つきが定まらなくなり、全身を硬くつっぱらせたり、ガクガクとふるわせます。唇や口元もヒクヒクさせて、唾液の泡をふいたりします。けいれんのために呼吸が妨げられるので、時間が経つとだんだん顔色も悪くなります。名前を呼んだり体をつねって刺激しても反応がありません。

 けいれんとまぎらわしい状態に、急に高熱を出すときの「悪寒戦慄」があります。これは熱が急に高くなる時に、手足が冷たくなり体をガクガクとふるわせる状態です。全身けいれんと紛らわしいのですが、意識が失われていない点が見分けるポイントです。多少ボーッとしていても、呼びかけに何とか答えてくれ、呼吸がしっかりしているのなら、慌てずに少し様子を見て大丈夫です。ただ、40℃を越えるような高熱の状態では、子供はぼんやりしたり、妙なことを口走ったりするもので、けいれんや意識障害との区別が小児科医にも難しいことがあります。

赤ちゃんのぴくつきはたいてい心配ない

 寝ている赤ちゃんが手足をぴくつかせるのを見て、けいれんではないかと心配して救急受診するお父さんお母さんが時々います。これは、まず心配なけいれんではありません。顔色やミルクの飲みなど、その他の様子に異常が無ければ、あわてて受診する必要はありません。ただし、稀なことですが、産まれて間もない、産院や病院から帰ったばかりの赤ちゃんが、単調な動きのぴくつきを連続して繰り返し、それがいつまでも止まらない場合は、血液の糖分やカルシウムが異常に低い、などの可能性がありますので救急受診して下さい。

子どものけいれんは熱性けいれんがほとんど

 けいれんは大人では特別な症状で、自分の子供がけいれんを起こしたお父さんお母さんはただただ仰天してしまうのも無理はありません。しかし、一般に、大人と較べて子供はけいれんを起こしやすく、けいれんを起こしたからといって、すべて重大な病気というわけではありませんから、まずは落ち着いて下さい。

 子供のけいれんで一番多いのは熱性けいれんです。大人でも極端な高熱になれば、もともと脳に異常がなくても、意識を失って全身けいれんを起こすのですが(普通の風邪などではそのような高熱になりません。)子供はけいれんを起こすのに必要な体温が成人より低いために、普通の風邪でも熱の上がり際にけいれんを起こしてしまうことがよくあります。これを「熱性けいれん」といいます。単純な熱性けいれんで、けいれんが短時間で止まり、あとはケロッとしているようなら、脳の異常ではないのですから、熱の原因の病気が緊急性を要さないものならば、けいれんしたと云うだけの理由で救急受診する必要はありません。平日の昼間なら、かかりつけの先生に診ていただくのがよいと思いますが、夜中なら、朝まで様子を見ていてかまいません。

けいれんしたらとりあえずどうするか

 自分の子供がけいれんしているのを目の当たりにして、冷静でいられる親はいないと思いますが、そこをぐっとこらえて、まず時計を見て時刻を確認して下さい。けいれんがなかなか止まらない場合、救急受診の必要が出てきますし、けいれんがどのくらい続いているのかは重要な情報ですが、けいれんに気を取られて夢中になってしまうと、時間の経過がわからなくなってしまうからです。

 口にものを詰め込むなど、余計なことはしないで結構です。衣類をゆるめ、吐物による窒息を防ぐために出来れば横向きに寝かせたいところですが、体が硬くてむずかしい場合は無理をしなくていいです。要は余計な刺激を与えないことです。

 すでに述べたように、10分経っても止まらなければ、救急車を呼びます。

 熱性けいれんの子供に解熱剤を使うのは構いませんが、解熱剤はけいれんを止めるのには間に合いませんし、熱性けいれんの予防効果もないことが明らかにされています。以前に熱性けいれんを起こしたことがあって、高熱の時のけいれんが心配なら、お医者さんから速効性のけいれん予防の座薬(ジアゼパム座剤)をあらかじめ処方してもらい、発熱した時にこれを投与します。

心配のない熱性けいれんと考えてよい場合

 年齢は生後10ヶ月から4歳まで。38.5℃以上の高い熱があること。(けいれんの直後に高くなることも多い。)発熱してから2日以内であること。けいれんは5分以内に止まって、意識がしっかり戻っていること。以上の条件がすべて満たされている場合は、心配のない熱性けいれんと考えて良いでしょう。

こんなばあいは受診を急ぐ

 上記の条件に合わない場合でも、心配のない熱性けいれんのことが多いのですが、けいれんの原因には緊急を要する脳の病気が含まれていますし、熱性けいれんでもけいれんが長びけば緊急性が出てきますから、はっきりしない場合は救急受診の必要があります。

 特に、けいれんがいつまでも止まらない(10分止まらなかったら救急車を呼んでよろしい。)意識がしっかり戻らない、体の硬さがとれない、けいれんを繰り返す、といった場合は救急車を呼んで小児科専門医の受診を急ぎます。熱がない場合は、それだけで熱性けいれんとは云えなくなります。すでにてんかんの診断がついている子供さんでけいれんがすぐに止まった場合を除いて、救急受診した方が間違いがないと思います。

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